日本人初の宇宙飛行士と原発事故
「秋山豊寛」1990年宇宙ステーション・ミールに9日間搭乗し、地球の映像を撮影し、中継した。
その後、1995年に12月に退社し、翌年から福島県滝根町で有機農業を始める。
というのが今回図書館で借りてきた、「鍬と宇宙船」という本に書かれているプロフィールである。
本の内容は省くが、3.11の原発事故の影響でどうなったんだろうかと気になっていましたが、今日の朝日新聞夕刊に動静が載っていました。
やはり避難生活をしていて、あちこち渡り歩いているようです。
近々京都府に居を構える予定となっていました。
科学の最先端を走っていた彼がなぜ農業に走ったのか、読んでいると生きるということの原点がやはり農であることが書かれていると思います。
宇宙船も原子力も科学ですが、それが本当に人間の幸せを作り出せるのかは疑問です。
彼は言う。
すべてを失った今、原発事故への恨み、怒りの気持ちが生きる原動力になっている、と。
原発事故により、福島に限らず、避難生活を余儀なくされている近隣県の住民の方々も、たくさんいらっしゃいます。
遅々として進まない復興に、苛立ちを覚えます。