水源の里と黄金の地

今日は「水源の里フォトコンテスト」に応募のため、綾部市の「生き生きセンター」まで作品を持参する。
センターのある地域は過疎が進み、限界集落があちこちに点在する。
以前雪が降ったときによく訪れた集落へ行ってみる。
戸数10戸にも満たない集落が今では人が住んでいる気配のする家は2戸程で、以前雪深い時に撮った家は、庫を残して跡形も無くなっていました。

他にもあちこちに同じように庫だけの屋敷跡が見られました。

少し奥に入っていくと、棚田跡と思われる杉林。
道沿いには、もう誰も手を合わせることがない地蔵を祭った建物(地蔵堂と言うのかな)

その横に放置された猪と思われる骨がありました。
猟で解体して捨てていったものでしょう。

峠の説明板だけが新しい。

水源の里と銘打つだけに、水だけは凄く透明で綺麗でした。

あと何年かしたら、ここも草や潅木に覆われてしまうのでしょうね。
寂しい限りです。
帰り道、車道脇のヌルデの木の花が咲いていたので撮影していたのですが、幹を見ると
な、なんとクマノ爪あとがあるではありませんか。
おそらく冬眠の食料探しにうろついて、引っかいたものでしょう。


里から降りて帰り道、これまで入ったことのない脇道にそれて進むと、圃場整備は終わって矩形の形になってはいますが、なだらかな棚田は休耕田もなく谷いっぱいに稲穂が垂れて、黄金に輝いていました。


写真を撮っていると、爺さんがやってきて、もう年寄りばかりでいつまで米作りができるかと心配していました。
何処も同じような後継者不足になっているようです。
ここの戸数は多いけれど、先ほど見てきた限界集落になっていくのでしょうか?
農作業を終えて帰ってきたおばあさん。
年寄りを写さんといて〜といってましたが、お構いなくパチり。

隣の谷も黄金色。

今度の土日はコンバインがせわしなく動いているのでしょうね。
満ち足りた一日でした。