今年も植生調査が始まる

今年も今日から亀岡の植生調査が始まりました。
今年度から亀岡で国内最後の国営圃場整備が始まります。
昨今の情況を考えれば、え!いまさら圃場整備してどうなるの?という感覚ですが、個人負担もかなりの額になるにも関わらず、反対する方もいないのかなぜか始まるらしいのです。
そこで、整備される前の植生(民間のコンサルタント企業の調査は完了済み)を実際にわれわれの眼で確かめて、標本も残すための調査をメインに周辺の調査も平行して行います。
今日は我が会代表の植物学者は体調不良のため参加できず、われわれの覚束ない知識を頼りに調査をしました。
今日出会った野草の一部をアップしておきます。
初めに眼に飛び込んできたのは、田んぼ一面に群生しているタガラシでした。

田起こしを 待ちくたびれて 草伸びる
今日出会った野草一部を貼り付けておきます。

コオニタビラコ春の七草ホトケノザ)の小群生。

トキワハゼ、ムラサキサギゴケに似ているがランナーを出さない
これまで亀岡では出会ったことがなかった野草で、トゲミキンポウゲと思われますが、正式な同定待ちです。

外来種で近郊では、京都府八幡にある有名な背割りの桜並木の土手に群生しているそうで、花はウマノアシガタキツネノボタンに似ていて同じ科です。
後は一般に見られる野草がいっぱいでした。
調査中に雉の雄が放棄田の中でうろうろしておりました。そーっと近づいていくと隠れているつもりでじっとしていましたが、正に「頭かくして尻隠さず」の姿がひょうきんで思わずパチリ。その後脱兎のごとく逃げていきました。 


これから11月まで月2回の調査ですが、どんな野草に出会えるのか楽しみです。