霧の亀岡盆地

9月に入ると亀岡盆地では霧がよく出ます。
深いときは11時頃まで晴れません。
女房が洗濯物が乾かないとぼやきます。
15年ほど前に、転勤で亀岡に居(9年ほどは社宅住まい)を構えました。
亀岡には20年以上前から、写真を撮るために京都の北部へ行くのによく通りました。
また朝早い場合は霧が出て、その風景が被写体として好きだったから居を決めたのです。しかし、居を構えて5年ほどすると、農村風景が一変しだしました。
田んぼの圃場整備が始まったのです。
それまでの長閑な風景が消されてしまいました。
田んぼの畦に植えられていた畔木が次々切り倒され、美しい曲線で構成されていた畦が直線になり、無機質な風景になってしまいました。
日本全国でこのような無機質な風景が増え続けています。
我が植物同好会も、圃場整備前後の植生調査を、国の機関から依頼を受けやりましたが、整備後ではやはり外来植物が圧倒的に増えています。
彼岸花も無くなりました。
備前の霧の中に佇む畦木たちの姿を写した写真をアップします。














今も残っている畦木



木の種類は、クヌギ、ヤナギの類、ハンノキ、カキ、ウルシの類、ポプラ、その他色々な木がありました。