2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

待つ

京都府南丹市美山町野添 茅葺き屋根が白くなり 屋根さん口を三角に あけてお話ししています これからもっと寒くなり 雪が積もって重くなる お天道さまにねがいごと ふんばる足腰痛くなり 重みで屋根がおちぬよに 雪を溶かしてくださいな 春がかえってくる日…

自由

雪は自由な白い色 いろんな色になれるから 朝日が当たると金色だ 夕日が当たると赤い色 影のところは水色に どんどん変わって楽しいな 雪は自由な白い色 いろんな色になれるけど 点々足跡なんの色 けものの命の錦色 ぴかぴか輝く色だから むこうのお山も光っ…

京都府南丹市大野 川にかかった吊り橋に うっすら雪が積もります めったに人も通らぬが 今じゃ獣の通る道 風が吹く日は落ちぬよに 雪が降る日は冷たかろ 川にかかった吊り橋の 雪に足跡ないけれど いつでも向こうの村里に 通るいきもの拒まずに ゆらりゆらり…

バロック

優しい姿のチェンバロが 歴史空間とびこえて 礼拝堂にひびきます バッハやヘンデル讃美歌が からだの中にこだまして バロック時代の魂が 心の中で歌います 優しい姿のチェンバロが 歴史空間とびこえて 礼拝堂にひびきます ギターやリュートの音に似て 琴音の…

眠り

綾部市私市円山古墳 大王様のお墓には 埴輪がいっぱい並んでる 雪が積もって埴輪さん 寒さで赤くなっている 大王様は安らかに 今まで眠ってきたかしら お墓に上って下見れば 田んぼやおうちが美しく 箱庭みたいに見えている 大王様は安らかに きっと眠ってい…

参る

鎮守様の階段の 真中にしようか端かいな それとも横の山道に 獣のように足跡を つけて登ろか 初雪の朝

楽しむ

冬のため池賑やかだ カワウやマガモが集まって 井戸端会議をしています おいしいご飯は何処にある 可愛い娘は何処におる ひょっこり顔出しカイツブリ おいしいご飯は上の池 かわいい娘は下の池 これを聞いて鳥たちは 腹ごしらえは上の池 恋人さがしは下の池 …

ぬくもり

真っ赤に田んぼが 燃えてます 北風吹いて寒いけど 燃えてる田んぼをみていると 心もぬくくなってきて 少し笑顔になってくる 鳥さん真っ赤な実を食べて 向こうの田んぼに 種落とし 真っ赤な田んぼにしておくれ

ドライフラワー

野原に北風吹きぬけて 野花の色は消えたけど 乾燥花に姿変え 枯野に花がにぎわって 向こうの山では猪撃ちの お供の犬がワンワンと 獲物を追って吠えてます

地蔵さん

道端の 顔もわからぬ地蔵さん 揃いの前垂れ着飾って 道行く人の幸せを きっと微笑む顔をして 願って静かに 眺めてる

今年の冬は 暖かく 暦に合わぬと 騒いでいるが 田んぼの 菜の花 微笑んで 虫と一緒に あそんでる

天に向かって 桐の木の 枝のつぼみが ふくらんで 巫女が舞うとき 手にもって シャンシャン鳴らす 鈴のよう 枝を揺らせば 鈴の音が シャンシャンシャンと 聞こえます

万華鏡

白梅が もうちらほらと ほころびだした 花の裏から 陽に透かして見ると 綺麗ながくが 万華鏡を覗いたように キラキラと 輝いていた

ダイヤ

残り少なくなった柿の実が 野鳥につつかれ 半分になった その果肉から 涙のような滴が 落ちようとしている 詩人 加島祥造氏 逝く

飛翔

亀岡盆地のこの季節 よく霧が立ち込める 霧の上は晴天だ 烏も人間も飛んでいる 霧海は どんどん姿を変えていく

ミスマッチ?

あけましておめでとうございます。御簾の房飾りと LED照明が仲良く下がっている ミスマッチのような そうでもない光景